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履き始めて1ヶ月──コードヴァンローファー

履き始めて1ヶ月──コードヴァンローファーが示す“応答”

あれから約1ヶ月。左右の試し履きが終わり、履き手とコードヴァンの関係は、少しずつ“信頼”へと変化してきました。

コードヴァンローファー 1ヶ月後の表情
履きシワが馴染み、足の可動に沿った表情を見せはじめている。

革の沈み込みは想定内。アッパーには履き手の歩幅や癖が滲み出てきており、インソールの反発も落ち着いてきました。

歩行中の様子(1ヶ月後)
歩行時にも踵が浮かず、芯材と革の馴染みが進行。

ローファーにとって最も怖い「すっぽ抜け」もなく、むしろ今のほうが自然に足に沿ってくるような感覚がありました。

コードヴァンは“硬さ”でなく“柔らかさ”で応える

よく「コードヴァンは硬い」と言われます。しかし、それはほんの序章。
手をかけ、履きならしたその先には、しなやかで、信頼できる素材としての本質が顔をのぞかせます。

全身のバランスと靴の存在感
全体の佇まいにも、靴が自然に溶け込むようになってきた。

この1ヶ月は、履き手がコードヴァンに問いかけ、コードヴァンが応答するような、静かな対話の時間でした。

次回はいよいよ完成──“磨き”によって締めくくられる

1ヶ月後のコードヴァンローファー佇まい
佇まいの中に静かな覚悟。コードヴァンの本質はここにある。

磨きと最終調整を経て、いよいよ完成へ。
ローファーという制約の中で、コードヴァンとどこまで歩調を合わせられるか——次回、その結晶をお届けします。

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