コードヴァン外羽根プレーントゥ
試し履き2回目|コードヴァン外羽根プレーントゥ
2025年10月1日。午後の工房です。
ある顧客さんの試し履き2回目を行いました。

前回の靴より、かかとと小指のまわりを少し直しました。
ほんの1ミリでも、履いたときの感じが変わります。
顧客さんが足を入れると、工房の中が静かになります。
まずは立ったまま、全体のバランスを見ていきます。
歩くと、コードヴァンが足の動きに合わせて少しずつ形を変えます。
小指のあたりや土踏まずの感覚をていねいに確かめました。

「靴が足と一緒に動いています」と顧客さんが話します。
それが、この段階で感じてほしい一番大事なことです。
鏡の前で姿勢を変えながら、かかとや甲の当たりを見ます。
コードヴァンの表面は、光の下で少しずつ色を変えます。

試し履きはおよそ1時間でした。
大きな問題はなく、次の工程に進む準備ができました。
完成までは、あと少しです。
顧客さんの足に合わせて、靴がゆっくりと仕上がっていきます。
この靴はここから、約1ヶ月の履き慣らし期間に入ります。
実際の生活の中で歩きながら、革がどのように馴染み、どんな変化を見せるか。
その体験をもとに、次のフィードバックを受けて微調整を行います。
「履き心地」は作業台の上では完結しません。
履く人の身体の動き、1日の歩数、気温や湿度さえも、靴を育てる要素です。
この1ヶ月が、靴と人が“互いを覚えていく”時間になります。
履くたびに
音を潜めて
馴染んでく
革の鼓動は
日々の記憶に
NIHIL bespoke shoeについて
NIHIL bespoke shoe 公式サイト
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